思うに収穫の時期はすでにきたれり。
アダム・スミスによりて産まれたる個人主義の経済学はすでにその使命を終えて、
今はまさに新たなる経済学の産まれいずべき時である。
見よ、世界の機運の滔々として移りゆくことを。
語にいう、千渓万壑滄海に帰し、四海八蛮帝都に朝すと。
古今を考え東西を観る、また読書人の一楽というべし。
噫。

・・・さふ。
先日、久しぶりに自分へのご褒美ということで、趣味の岩波文庫を買ったのですが
その一冊がコレ↓

ずっと前から勉強したいなって思っててやっとで読めたのですけど(バッシュが大変だった)、
もう序盤からバリバリの名著です。
買って良かった!
こんな感じで読書好きと言っても吾輩そもそも頭は良くないのですが、
バカだって自覚してるからコツコツ読むのであって(←儒教の基礎)、
その中でも岩波文庫を好むのは、ラジオ深夜便で金田一先生が「時間を潰すなら岩波文庫」って言ってて
単純に「ほほう。なるほど」・・・と。
・・・。
ちなみに、読書は本当に馬鹿に出来ないって常々思うのですが、
モデラー諸氏も初心者から「上手になりたいんですけど、どうすれば良いですか?」って言われたら
「模型の本を読んでください」って返す人かなり多いと思うんですけど・・・どうでしょ。
(モデラーって結構な割合で本の効果を実感している人たちだと思う)
とにかく。
岩波文庫の良いところは
『日本語がカッコいい』です(笑)
スターウォーズなんかでも、決めのシーンって
「フォースと共にあらんことを」
とか、「いきなり古風な言い回しなんかいっ!」なーんて思ったり
FSSでもカッコいいシーンって古風な言い回ししてますよね。
やっぱり岩波文庫の明治らへんの日本語ってかなりカッコいいです。(もちろん内容もカッコいいですが)
ただ、今回の『手仕事の日本』は著者も「慣れない優しい言い回し」って言ってるくらいなので、
ちょっとカッコ良さは薄れていますが、それでも良書です(悪書であるべからず)。
そもそも自分が『田舎者で模型用品用材が入手しにくい生活環境』というのもあいまって
手仕事には並々ならぬ拘りを持っておるのですが、
ジュノーンでもスジ彫りにテープでガイドを・・・とか使わず、本当にオールフリーハンドなんですけど(もちろんバッシュの顔も)、
石川光明先生とか安藤禄山とかでも、あの技巧で僕らと同じ人間なので(しかも日本人)、
やれば出来なくはないんじゃないかなって思って、現在に至ります。
うーん・・・と、ある本にガンダムの富野監督が
「気付いたんだけど、自分ってCGが苦手みたい」って言ってて
自分の嗜好もそっちな人なんですけど、
かなり分かりやすく言うと、
FSSの画集「デザインズ」とか、本編の漫画でも良いんですけど
モータヘッドとかがCGだったら、こんなに夢中になれましたかね?っていう・・・。
デザインズだけ「ポリゴンのCGに書き換え」とかだったら、買ったかな・・・。
考えてみるに
自分はモーターヘッドのデザインが大好きなんですけど、それって実は
『永野絵、永野線のモーターヘッド』が好き
なんですよね。
手書きだから虜なんです・・・。
気付けば、実は絵の技巧にもうっとりしてるんですよね。
あの「クセがあるんだけど、それがクセになる」っていう・・・。
ご本人はどう思ってるか分かりませんが、自分みたいな人が多いとすれば、永野さんってめちゃくちゃ絵が上手いんだと思います。
それこそ古来からの東洋の美術観で言えば、確実にかなり上手(蘇東坡の哲学??)。
定規とか使って、コンパスとか使って、製図みたいに角度とかキッチリ出してたら
モーターヘッドの絵の魅力って消えませんかね・・・
そう思うのは自分だけかな・・・。
造形もきっと近い部分があって、だから「ガレージキットのほうが自分には合ってるかも」って前に書いたのですが
ガレージキットの魅力って、一つはそこにあるんじゃないかなーとか。
実は、無意識にも『人間の手から生まれる』技巧を見てない?っていう・・・。
むちゃくちゃなことを言っているというのは重々自覚してますけど、
とにかく自分が『なるべく手作業に拘りたい』(意地でも)っていうのは、ここにあったりします。
めちゃくちゃな話ですけど;^^
さて
遅いから寝るか・・・
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- 2020/03/13(金) 00:27:47|
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