金型の都合で抜きが甘くなってしまっているようなので
キットに準じたディテールアップ(・・・かなコレ?)パーツを作ってみました。



自分の記憶では、スーパー原型師の佐藤さんが古くから
「製品状態が必ずしも原型製作者の望む形ではない」とおっしゃられていた一人だと思うのですけど
(ちなみに、模型に無関係のものづくりの本でも「必ず妥協が入り込む(時間の制限、抜きの制限等々)。皆、辛いけれど~・・・」とあったりして)
そういったことも頭に入れつつ普段作ったりしてます。
それこそ年代ものだと、現代よりも更に型の技術的な制限もあったりして・・・
ものづくりって、どの世界でも血と汗と(我慢の)涙が入ってるんですよね・・・。
とにかく、
少しづつファイブスター物語の模型が多くなってきてるブログなので、
ファイブスター物語について『自分は』・・・・あくまで『自分は』どう思っているのか、書いてみたいと思います。
(時間が経つと、この思いも変わるかもしれませんが。作品がそもそもそうだし)
端的にFSSって、どういう作品かっていうと、あくまで自分は
「(妥協無しの)永野さんデザインの発表の場。デモンストレーションの場」だと思っていて、
リブートの1巻だかに
「Bテンプル(レッドミラージュの元デザインのほう)が、製作の都合でボツになった」とかあった記憶があるのですが、
こんなにカッコいいデザインなのに勿体ない!って自覚してたと思うんですけど
(結果それは正しかったわけですが・・・)
また別の話で、エルガイム時のデザイン料が30体くらいで合計2万円とかで、
きっと「その程度の価値のデザインじゃない!」って思ってたんじゃないですかね???
金額がどうこうじゃなくて、世の需要的な意味での。
永野さんの言葉か忘れましたが、何かの本でも
「すごくカッコいいデザインでも、やられメカにさせられちゃうと、結局やられメカはやられメカの扱いになっちゃう」とか、
「せっかくデザインした子(メカ)が壊されるのは嫌だ」みたいな
(違う人の確率かなり高いですが)薄い記憶もあって・・・。
FSSってストーリーが年表で「もうだいたいわかるでしょ」って仕組みになってて、
それとまた一番重要な、出てくるロボットのデザインがあって、
そのロボットはこういうふうに運用されてるとか、このくらい強いんだよ、みたいな演出が一番大事で
一度それが説明されて読者が「そうなのね」って理解されると、あんまりもう出てこない仕組みになってると思うんですけど、
逆に言うとデザイン画だけで漫画の演出が無い場合、まったく説得力が無くなるっていうか、
(アシュラのドラゴントゥースとか、Aトールの副腕とか)
そうなると受け手のイメージが独り歩きしてカリスマ性がかなり薄れるっていうか、
やっぱり馬鹿みたいに強くないとメカ好きは燃えないっていう心理を分かってらっしゃるうえでのFSSという漫画なんじゃないかな??・・・とか思ったり。
その昔、F1のフェラーリも勝てない時期が長かったですけど、
その頃のカリスマ性ってイマイチだった記憶があるんですよね(せっかくの良い所でエンジンストップみたいな印象・・・)。
とはいえ友人に「アレジのフェラーリが一番フェラーリだ!」って説教されたこともあるんですが、
それと同じでFSSもロボットを扱う人(F1で言うアレジ)を大事にしてて、それがまた更にデザインのカリスマ性を上げてるっていうか
そういう価値を高める仕組みも理解しつつ、相当なカラクリが仕組まれた頭が良い感じに出来上がっているように思います。
(褒め過ぎだって意見もあるでしょうが、なかなか出来ない←自分は絶対に)
読売新聞のFSSを扱った記事に「モーターヘッドは飽きた」みたいなことが書いてあった記憶があるんですが、
自分のデザインを演出する『だけ(は言い過ぎか?)』の目的ならば、その言葉も(ある程度)納得できるというか、
だってもう十分じゃないですかね・・・
「これだけカッコいいデザインのメカが、これだけ強いんだよ」っていうのが理解出来れば。
自分的に、GTMになってもモーターヘッドは演出の効果もありカリスマ性は消えてませんけど・・・どうなんでしょうね。
んで、モーターヘッドの場合
割合い的に破壊されるメカが以外と少なくて、ボコボコにされるのとされないのでキャラ分けがしっかりしてるっていうか、
相当なイメージが出来上がってないと、一回ボコボコにした場合デザインのカリスマ性が下がるって頭に入ってるというか
良いデザインのメカって壊されてないし(大事にしてる)
主役級ですらあんまり出てこない、回数的に見れないっていうのも、
模型も含めて(自分の地域では確実に)希少価値を高めてるっていうのもあると思います。
田舎でFSSの完成品とか見つけると感動するんですよね(笑)
このたまらんデザインを色んな角度でじっくり堪能できるのって、模型(←高い山)で頑張るしかないという・・・。
・・・唐突ですけど
長くなったから、次回に
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- 2020/03/05(木) 00:47:10|
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