今年最後のブログです。
(あんまり年末とか『時間的な区切り』を気にしないタイプなのですが・・・)
まずはプラのバッシュ

こういうところがレジンキットとプラキットの差か・・・みたいな部分。
抜く方向によってはスジ彫りが埋まってしまっているので

出来る範囲で彫り直し。

キットのままで問題ない・・・と思うんですけど・・・うーん・・・
なんかベイルの重みで左側に傾きそうなポリの渋さだったので関節技に変更。

腰側も関節技に。
通常バチピタでロックされる感じなので、可動させる場合は「ごにゅごにゅ」細かく『こじる』感じで若干引き上げます。
それでボールジョイントが動きます(かなり渋いですが・・・)。

泣きながらクセの強いプラ材をスジ彫り。

膝以外もですけど、鬼のようなヒケっぷりですので、ここまでくるのにどんだけの作業量だったんだっていう写真です。

立たせると若干『カコカコ』言うのは、ここが原因の1つです。
遊びが大き過ぎるので周りを埋めます。
(ポリパテと相性が悪いので瞬着でコート)

草摺パーツはポロポロ取れやすくないですかね?
自分のロットは簡単に取れます・・・
ので若干の加工で結構な強度に接続させてみました。
全然違うと思いますけど・・・たぶん。

こちらの草摺パーツも同様。
気を許すとポロっと・・・
若干の加工がこちらは必要なので、技術的な難易度は高めかな???
ちなみに、この前『僕は凄くIQ高いです』系の人(学生?)がテレビに出てて「頭良いから何でも出来ます」って言ってましたけど、
この手の加工は脳トレにもなるので、推理感覚でどうぞ・・・。解けるとスカッとします。
※難しい場合は学力王みたいな人に聞いてみてください。自分は頭良くないです・・・orz

肩も単行本に合わせて接続部分を埋め、
パーティングラインも消しましたが・・・説明書の完成見本は消えてないじゃないかー
っていうくらい、めんどくさいです。
話は変わって、
先日終了したNHKラジオ第二のカルチャーラジオ「フランス革命はなぜ起こったのか」は強烈に面白かった(勉強になった)です。
漫画やアニメで戦争モノの作品(ロボ系は殆どだと思いますが)は、結構いい歳になると
敵役に対して「こんな悪役ってホントにいる??」とか、「自由を勝ち取れ」ってそこまで来るのに今までどんだけ無策だったんだ?
とか疑問に思ったりするんですけど、
フランス革命を詳しく知るとめちゃくちゃ複雑で「なるほど、こうやって戦争状態になるのか」とか「独裁ってこうなのね」って
かなり合点がいくと思います。
現実世界は非常に複雑です。
左派の中の過激派と中立派が~・・・とか、作業しながらとか絶対に聞けません。(難しくて)
そこで思ったのですが、
あの武勇に優れたナポレオンも、自分の意見を文章にして誰かに知ってもらうって作業は欠かせなかったんだな、ということ。
やっぱり言葉で伝えるって大事なんですね・・・
・・・ということで

この前の新聞の記事。
よくよく読んでみると、凄くガレージキットの世界に似ています。
漫画に近いって人も多いと思いますが、ストーリー無しの単発ものって所はガレージキットの世界かな?とか。
アシュラテンプルの記事の時に
『このキットは日本の文化として後世に残る至高の作品だ』とか書きましたが、
これは冗談抜きでリアルガチでそう思ってまして、
浮世絵に詳しい方だったら、「たしかにそうなってもおかしくないな」って納得していただけるのではないでしょうか。
そもそも昔から浮世絵の評価に関して様々な意見があって、
自分が知ってたのは「美術館だとあんまり映えない」というもの。
この意見、自分はよく美術館などに勉強に出かけるタイプなのですが、
たしかにそのとおりだと思います。
自分のようなザコキャラが見ても、デカい作品の近くにあると負けちゃう感が否めない・・・
近くに水墨画で凄くデカいのがあったりしますけど、「デカっ!」って視線が持っていかれますもんね。
しかし、先日自分の日記に書いた小田雅弘さんのご本に、その点のことが詳しく書いてありまして(サイズについて)
浮世絵の立場とガレージキットの立場って凄く似てるなーって感じたものでありました。
谷さんのキットとか小さいんだけど持ってる優越感が凄いっていうか・・・なんていうんですかね、あの密度の魔力っていうか・・・
大きい会場で見るのと、自分だけが楽しむのってそもそも違うんだなって思います。
デカいけど欲しいかって言われると・・・欲しいとは思いません。
また浮世絵の別の意見で、そもそも芸術というジャンルとして括っていいのかっていうのもありますけど、(漫画とかも)
そのジャンル分けっていうのが人間の悪い癖で、
仏教の思想に繋がるかもしれませんが、ジャンル云々以前に
「好きか嫌いか」「良い作品かそうでないか」っていう根本的に人間の一番大事な部分をすっ飛ばしてるのが問題っていうか
古いものは素晴らしいって無理矢理刷り込まれてるというか・・・古い・新しい以前に「好きか嫌いか」のほうが先じゃない??っていうですね・・・。
自分も歳を取って、だんだん日本画とか茶器とか好きになるんだろうなって思ってました。
・・・けど、いくら見ても変わりませんでした。
やっぱりFSSのガレージキットなどを見たときのドキドキ感には敵いません。
好きなものは死ぬまで好きなのかもしれません。
老後に「応挙とワークショップキャストのファントムのどちらか」が売りに出されていたら、迷わずファントムを買いそうな気がします。
時代とか時間の価値に囚われてしまいそうですけど、
時代も時間も思い込みでしかなくて(ビスマルクの国民意識の刷り込みみたいな?)
信長の時代にF15があったら迷わずF15を使って戦争していたと思います。
違うのは「そこにあったか、なかったか」。
あくまで個人の考えですが、FSSのガレージキットなんて、こんな素晴らしいものが目の前にあるのに
愛でてあげなかったら、このタイミングで生まれてきた幸せを若干無駄にしているような気がするんですよね・・・。
(完成まですごく道のりが遠いっていうのはありますが・・・)
信長が「F15なんぞ使わん!」なんて言ってたら、勿体ない気がしませんか??
当時、一機でも鬼の戦力ですよね。
良いものがあるんだったら使ったほうが良いです。
モーターヘッドだって、デザイナーが何十年も練りに練った作品って他にあります???
ここまで拘ったデザインって・・・時代が違えば巡り合えてないんですよね・・・。
デザインが変わっちゃったって言っても、ポイっとはなりません。
ガンダムだって、新シリーズが発表されても一時的で、結局売れ筋ってゼータとかニューじゃないですかね。
なぜFSSだけそれが通用せぬのだ・・・良いデザインはいつまでも良いのに・・・
と、最後に・・・
こんなに書きましたが、
浮世絵とガレージキットが根本的に違うのは、『完成させなければいけない』という点・・・。(うーん)
永野さんに言わせると、むしろ「それぞれに違った完成形が存在するのは楽しいよね」ってなるんだろうな
モグラにそのような語録があった気がするんですが、評価されるよりも楽しんでもらいたいんですかね・・・
今回のバッシュは楽しさよりも苦しさが上ですけんど(笑)
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- 2019/12/28(土) 16:21:07|
- 【VOLKS】IMS1/100 BATSH黒騎士 自作フェイスVer.
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人生山あり谷あり。
自分の場合は谷のほうがあきらかに多いですが・・・うう・・・・
とりあえず、ボークスの1/100プラキット黒騎士を作ります。

目の周りの隙間が気になります・・・
(注:自分の場合。神経質さが異常ですので普通は気にならないカッコ良さだと思います)
塗装でどうにか出来るんですかね??
とにかく、パテで隙間を埋めましょう!
・・・・・
って、
知ってました?
なんか・・・・このプラの材質・・・ポリパテとの相性が悪い・・・T T
なんかネバっこいです・・・
ラメみたいのちょっと入ってるからですかねぇ・・・それとも、硬すぎると抜けにくいのかな・・・??(元金型屋)
ガンプラと比べるとちょっとクセありますね。
結果どうにもならんくなってしまったので(・・・。)ポリパテで自作してみました。

ブロックからの削り出し。
ジュノーンの経験から、結構短時間で彫れました。(修業って大事です)

ホコリっぽいのは削りまくってるからです。
パテカスだらけじゃー
11巻をちょっとだけ見て、あとは自分のイメージ優先で造形してみました。
誰かの原型とか見たらそのままになっちゃいますもんね・・・
似てる似てないは二の次で、伝統的な東アジアの美術の手法って感じです。

サフ。
また11巻を細かく見直して仕上げ

これはこれで個性的かな?と。
デコース仕様でラリってる感を出しました。

にらみ
股関節は

硬すぎるのが鬼のごとし
だったので関節技に変更。
軸が細くて折れそうだったのでエポパテで太くし(久しぶりのエポパテでしたが慣れない・・・)
中もエポパテを埋めてます。
軸周りはカバーをレジンで削り出し。
剣は

接着面で1mm弱ほど削って薄くし

普通に持てるようにしました。
(↑ガンプラだったら、あんまりない表現ですけど・・・キットのままでは持てない)
こんな感じで
難しくて泣きそうです。
これ、普通に造っただけでも凄いです。
前回の記事繋がりで、模型誌に書けないことをあえて書かせていただきますけど(センム繋がり)
この難易度のキットをバンダイさんが販売したら絶対叩かれますよね・・・
値段も含めてボコボコだと思います。
(それだけバンダイの技術が凄いんですけど)
そもそも金型屋さんじゃないメーカーがリリースしただけも凄い!って感じかもしれませんが、
もうちょっと詰めてほしかったなーって思いました。
上型と下型の寸法違いとか、番号間違い、ポリパーツの受けの形状違いとか・・・・
そもそもこのキットを造っただけでも凄いんですが
中国生産?の金型で(たぶん抜きだけじゃないですよねコレ)、この細かい部分の拘りみたいの差が日本と中国の差かな、と・・・。
(日本はやりすぎなレベルの神経質さだった←自分のときは)
納期を迫られていたなら同情しますけど・・・。
こういう部分さえクリアーしてしまえば、中国の技術も恐ろしいレベルまで達するんでしょうね。
元金型屋社員として、参りましたー!って頭を下げるしかないです。
つづく
- 2019/12/16(月) 18:24:23|
- 【VOLKS】IMS1/100 BATSH黒騎士 自作フェイスVer.
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先日、情報系の番組を見ていたら、コメンテーターとかタレントが入り乱れてかなり熱い討論をしていました。
内容は未来に向けての大事な話なんですけど、とにかくまとまってなかったです・・・。
ああいうの見て思ったのですが、
意見を言う場合は、個々人それぞれの思想とかアイデンティティとか未来への目標みたいな、
「自分は将来、自分自身を、世の中をどうしたいのか」っていう『指針パネル』みたいのを貼ってもらわないと
なかなかまとまらないですよね・・・たとえば、ママタレントだったら、未来の子供たちのためにより良い地球の環境が大切になるだろうし、
経済が専門の人だったら、とにかく貧困問題をどうにかせねばって思うだろうし、
それよりも進歩的にならなきゃ駄目だとか、高齢者は~とか、若者の立場から言うと~とか・・・
いくらやっても、まとまるわけないんじゃないかな、と思ってしまいました。
・・・って、
ふと思ったんですけど、
これって別に結論出したいわけじゃないんですね。
テレビ局的には、『結論出すのが目的じゃなくて、視聴者に見てもらうのが大事』なんだな・・・。
気吹けば術中にはまってしまった・・・
・・・。
前にニュースで格差社会の特集のとき『マルクスが今あらてめて注目されています』っていうので、
岩波文庫のマルクス・エンゲルス、レーニンの書籍を読んでみました。
彼らの世界観的に、今回のテレビの手法っぽい世の中の見かたがキーワードだったりするんですけど(たぶん)
それでも個人的に注目したのは、
『共産主義って資本主義からの産物』みたいな捉えられ方をしていますが、
どちらかというと資本主義そのものじゃなくて『大量生産社会からの産物』じゃないですかね?
・・・と思いました。
「大量生産社会」って言葉は、それぞれちょっとだけ出てきますけど、
はたして現代って大量生産社会なんだろうか・・・
少なくとも現在の日本は大量生産社会から卒業していたとしたら、共産主義的な考え方って通用するんですかね・・・。
さらに別の思想が必要なんじゃ・・・
・・・
自分の言いたかった話とかなりズレましたが。
模型界でもその手の話がちょっとだけ載ってたりします。

本文より海洋堂のセンムのコラムのほうがそれっぽいかな?
表面上はそう見えてても、裏はそうなってるんだよなーっていう・・・。
実際小田さんの文章は専門的で読みにくいんですけど(自分は経験不足故・・・)
なかなか深い本だなって思います。
センム個人の本も持ってるんですけど、読みやすいし面白いしで、文才なんですね
結論
いつか自分も指針パネルみたいの書いたほうが良いのかなって思いました。
- 2019/12/16(月) 17:23:13|
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